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単行本感想『吾輩はタマである』

どうも、岩崎いずみです。
今回の単行本感想はbomi先生『吾輩はタマである』です。
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全1巻。
一迅社が発行していたまんがぱれっとLite(現在ではまんが4コマぱれっとのみになっていますが)に掲載されていました。

主人公である女子高生の木野下ゆずはとある雨の日にダンボールに捨てられた猫2匹と同時に1匹背丈もおかしい大きな人間のような猫のような生物を発見します。
タマルポエナピエ・・・と長いためゆずから『タマちゃん』と名付けられたその不思議な生物はゆずに目を付け、他にいた2匹の猫が家族に拾われたこともあり、ゆずの家である喫茶店『喫茶ハルモニア』に連れて帰る事になり、従姉である百合香が出した『2人が店で働く(タマはけもみみメイドとして)』事を条件に一緒に暮らす事になります。
この物語は自分の事をホ乳類だと言う不思議な生物のタマとそんな生物に出くわして一緒に過ごすことになったゆずとその周りの人達が織り成すコメディ4コマ作品です。

ここでメインキャラを軽く紹介しますと・・・

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木野下ゆず(きのしたゆず)・・・この作品の主人公で女子高生。常識人であり作中ではツッコミ役だが優しい心の持ち主。タマを拾い、以来タマの行動に振り回される日常を送ることになる。

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タマ・・・耳と尻尾が生え、身体中に模様のある人間と猫を足して2で割ったような不思議な生物。当の本人は『ホ乳類』と言っている。人間の言葉を話したり聞いたりできる。名前がタマルポエナピエ・・・と長いためゆずを始め『タマちゃん』と呼ばれるようになる。基本的にむすっとしたり辛辣な事を言ったりと性格は良くない。他人に対し怒ったりすると、その人を猫がいる時空に飛ばし一定時間翻弄させるという通称『ねこ時空』を発生する。

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百合香(ゆりか)・・・ゆずの従姉で、『喫茶ハルモニア』を経営している。面倒臭がり屋だが店はしっかりと切り盛りしている。草一郎というロリコンの兄がいるがその兄が大嫌いである。

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ハル・・・ゆずの友達でアホで元気いっぱいな方。

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未来(みらい)・・・ゆずの友達でおっとりして大人びていて怒ると怖い方。

・・・といった所です。
個人的にお気に入りのキャラとなるとゆずちゃんです。
いきなり不思議な生物であるタマちゃんと一緒に暮らすようになったゆずちゃんですが、タマちゃんは世間の事を知らない上むすっとして口が悪いためあわあわしてしまう所が殆どです。
しかも作中の序盤からタマちゃんはゆずちゃんのクラスに転校してくるので学校生活でもタマちゃんを中心に振り回されてしまいます。

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タマちゃんに日々困らされて顔を赤くして突っ込む所とか可愛いですよね。
というか、基本誰でもそういう反応をすると思うのです。机に積み木とかね・・・。彼女はそんなありふれた反応を上手く見せてくれてるなと思いました。

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普段の生活でも学校生活でも振り回され、とてつもない迷惑を被ってしまっているゆずちゃんですが、それでも戦犯であるタマちゃんの事を心配したり一家族として大事にしている部分が見えたりと彼女の優しい所が出ているのもまた素敵な所で好きだなって感じました。

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この作品の終盤の2話では、夏休みの後、文化祭でお化け屋敷をするために科学部に骨格標本を借りに(タマちゃんは六角形の豹の本という六角豹本と勘違いし何故か話にうるっとなっていた)科学部を訪れた所、そこにいた部長(と何故か六角豹も)から、タマちゃんは実は部長が作ったミケ305号という出荷物の試作機(部長もホ乳類と言い張っていたが)で、ほっておけば明日には動かなくなるくらい色々調整が必要で尚且つ元々クライアントに渡す予定で譲ってもらったとしても1億円と超高額であることを教えられます。そんな状況を知ってしまったゆずちゃんはタマちゃんを部長に預け、一緒に住むのを諦める事にします。平穏な日常が戻る喜びと一緒にいたタマちゃんがいなくなった寂しさでなんとも言えない感情になっていたゆずちゃんですが、翌日の帰りに最初にタマちゃんを拾った所を通るとタマちゃんとタマちゃんの仲間であり子犬と人間を足して2で割ったような生物であるポチ111号ことコロちゃんがいて、お別れになる所か更に家族が増えてゆずちゃんはまた賑やかで振り回される日常を送るようになるという展開になっています。

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苦い薬を飲まされたから』という理由で生みの親である科学部部長を殴って逃げ、しかも『なんかいた』という理由で仲間であるコロちゃんを連れ出したタマちゃんにはびっくりでしたが、傘を逆さにして乗ると空を飛べる妄想をしたり飛行機の話に食いついたりとどことなく『空を飛びたい』願望が作中垣間見えたので、もしかするとタマちゃんは『科学部の研究室に束縛されず自由になりたい』という気持ちがあったのではないのかなとも思ったり、またゆずちゃんとの暮らしで絆が出来上がったのかなとも思いました。
再開した時の天候が最初に出会った時と同じ大雨なのも最初と上手くリンク出来ていたのも印象的でした。


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個人的にお気に入りのエピソードは先述した終盤の2話もそうですが、タマちゃんが学校生活でゆずちゃんに色々迷惑をかけ、期末試験で赤点を取り100点(本当は別の人の答案)だったタマちゃんにバカにされて2人が喧嘩をする話がお気に入りです。
ゆずの友達であるハルちゃんや未来ちゃんの協力し、再テストの勉強中であるゆずちゃんに甘いおやつということでケーキを作る事になるのですが、結局失敗してしまいます。結局持っていったのは百合香さんの作ったケーキだったものの、ぐったり倒れてしまったタマちゃんとハルちゃんを見たり未来ちゃんから事情を聞いたゆずちゃんは、タマちゃん達が作った失敗したケーキを『不味い』と言いながらも笑って感謝を述べ元の仲に戻ったのでした。
喧嘩をしてしまい、ゆずちゃんもタマちゃんも落ち込んでいたものの最終的には仲直りして良かったなーと思ったり、またタマちゃんのケーキ作りを手伝うハルちゃん達の様子もコミカルに描けていたのも良かったです。

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このコマに関しては本当に心が温まりましたね。
ここでCOMIC ZINの特典であるイラストカードを紹介します。

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けもみみメイドして働くタマちゃんと目を><にした小さいゆずちゃんがまた可愛いですね・・・!!
作中ではこんな感じの笑顔をタマちゃんはそこまで見せないため、レアな表情でもあるなと感じました。


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表紙にはゆずちゃんとタマちゃん、裏表紙には作中のキャラが着ていた衣装やタマちゃんの模様が載っています。表紙はともかく裏表紙は全体的にピンクを基調とした感じがよく現れていると思います。
また、カバー裏の表紙には等身が下がったゆずちゃんとタマちゃん、裏表紙にはダンボールに座りむすっとした表情のタマちゃんが等身を下げて描かれています。等身が下がったキャラもまた上手くそして可愛く描けているなと感じました。

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因みに単行本には連載していた時のカラーイラスト(ちょっとした台詞付き)や巻末には描き下ろしのイラストも載っています。4コマだけでなくbomi先生の可愛いイラストも充分楽しめると思います。
最終回の後には新しく家族として加わったコロちゃんにスポットを当てたおまけ4コマが描かれています。
それにしても・・・

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この可愛さはイチコロだと思うんですよ!
事情を知ってしまったゆずちゃんは少し不安が残っているもののハルちゃんや未来ちゃんはこう言ってるもんね!
性格もタマちゃんと正反対で控えめな感じでまた良い子なのでこの作中でゆずちゃん並に気に入ったキャラだなとおまけ4コマを読んで感じました。
ただもう少しコロちゃんが本編に出てきても良かったなと感じました。

因みにタマちゃんに再会しコロちゃんを連れて帰った直後の4コマとタマちゃんとコロちゃんがいなくなったその後の部長の4コマも描かれていました。ただ、何故かこの2つのおまけ4コマは最終回の前に掲載されていたので最終回の後ろに持ってきたほうが話の繋がりとしても良かったんじゃないかなと思いましたね。

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にしてもコロちゃんに対するタマちゃんの焼き餅が凄く怖いですね・・・。後々に大きな事件が起こりそうな予感はしましたね(笑)

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そして部長はもっとタマちゃん達を気にしようよ!というかもっと良い方法あるはずでしょ!!

と突っ込みたくなりました。
ともあれ、おまけ4コマも充実していると感じました。


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作中では先述した『ねこ時空』や日焼けをしたために『脱皮』をするといった謎な現象をタマちゃんは起こします。そしておまけ4コマの最後の最後までタマちゃんの正体はよくわからないものという状態で物語が終わっています。作中にあった謎の現象があったり生みの親である部長が試作機とは言っていたものの結局はタマちゃんがどういった正体なのか完全に明らかにしていないのもまた面白い締め方だと感じました。
またこの作品のタイトルは明らかに某有名小説のタイトルのパロディではありますが、タマちゃんが自分の事を『吾輩』と言っている辺り上手く合わせたなと感じました。

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また、この作品の後書きにも書いていましたが、ゆずちゃんとタマちゃんの出会いが梅雨頃である6月末で最終回が夏休み明けなので季節としてはをメインに描かれていました。個人的には他の季節を過ごすゆずちゃん達の話も読みたかったですが、1つの季節に絞ってまとめるというのも小さな期間の物語として良いなと思いました。
そして不思議で面白いだけでなく、作品を通してゆずちゃんとタマちゃんの関わりが深まっていく所や随所に心の温まる話があるのも良かったですし注目してもらいたいなと感じました。
ともあれタマちゃん、そしてコロちゃんのように全くもって正体が分からない生き物とゆずちゃん達人間が織り成す不思議で面白おかしくて心温まる4コマ作品が読みたいなって人にはオススメしたいです。

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皆さんもタマちゃん達に振り回されるゆずちゃん達の日常を楽しんでみませんか?

吾輩はタマである (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス)
bomi
一迅社 (2011-01-22)
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岩崎いずみ

Author:岩崎いずみ
まんがタイムきらら系とまんが4コマぱれっと定期購読中。
その他萌え4コマを中心に読んでる人間です。
他の4コマも勉強中。
あと、音MADも大好きです。
画像はバイドさんに描いてもらいました。
よろしくお願いします。

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